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近傍処理またはブロック処理: 概要

イメージ処理演算には、一度にイメージ全体を処理するのではなく、"ブロック" または "近傍" と呼ばれるセクション内の 1 つのイメージを処理するものがあります。線形フィルター関数やモルフォロジー関数などのツールボックスの一部の関数では、この手法を使用します。

ツールボックスには、ブロックまたは近傍演算としてイメージ処理アルゴリズムを実装するために使用できるいくつかの関数があります。このような関数は入力イメージをブロックまたは近傍に分割し、特定の関数を呼び出して各ブロックまたは近傍を処理し、結果から出力イメージを作成します。次の表は、このような関数をまとめています。

関数説明
nlfilter入力イメージをピクセル単位で処理するのに使用できるスライディング近傍演算を実装します。入力イメージの各ピクセルに対し、関数によって近傍ピクセルのブロックに指定した演算が行われ、出力イメージの対応するピクセル値が決まります。詳細については、スライディング近傍演算を参照してください。
blockprocブロック内の入力イメージを一度に処理するときに使用できる、個別ブロックの演算を実装します。この関数ではイメージを四角形のブロックに分割し、個々のブロックに対して指定した演算を行って、出力イメージの対応するブロック内のピクセル値が決まります。詳細については、個別ブロック処理を参照してください。
colfiltブロックを列行列に並べ替えることにより、近傍またはブロック演算の速度を上げる、"列方向の処理演算" を実装します。詳細については、列方向の処理を使用して、スライディング近傍または個別ブロック演算を高速化するを参照してください。