Main Content

ssGetDataTypeStorageContainCat

登録されたデータ型のストレージ コンテナー カテゴリを返す

構文

extern fxpStorageContainerCategory
ssGetDataTypeStorageContainCat(SimStruct *S, DTypeId dataTypeId)

引数

S

S-Function ブロックを表す SimStruct。

dataTypeId

コンテナー カテゴリを調べるための登録されたデータ型のデータ型 ID。

説明

この関数は、dataTypeId で指定されたデータ型のストレージ コンテナー カテゴリを返します。この関数によって返されるコンテナー カテゴリは、Simulink® シミュレーション中に入力信号と出力信号、ランタイム パラメーター、および DWork を格納するのに使用されます。

シミュレーション中、固定小数点信号は次の表に示すコンテナーのタイプの 1 つに保持されます。したがって、通常、信号はコンテナー内で、実際の語長よりも大きいビット数で表現されます。

固定小数点ストレージ コンテナー

コンテナー カテゴリ

信号の
語長

コンテナーの語長

コンテナーのサイズ

FXP_STORAGE_INT8 (符号付き)
FXP_STORAGE_UINT8 (符号なし)

1 ~ 8 ビット

8 ビット

1 バイト

FXP_STORAGE_INT16 (符号付き)
FXP_STORAGE_UINT16 (符号なし)

9 ~ 16 ビット

16 ビット

2 バイト

FXP_STORAGE_INT32 (符号付き)
FXP_STORAGE_UINT32 (符号なし)

17 ~ 32 ビット

32 ビット

4 バイト

FXP_STORAGE_OTHER_SINGLE_WORD

33 ~ long データ型の語長

long データ型の長さ

long データ型の長さ

FXP_STORAGE_MULTIWORD

long データ型の語長より大きく 128 ビットまで

long データ型の長さの複数倍から 128 ビットまで

long データ型の長さの複数倍から 128 ビットまで

信号の語長のビット数がコンテナーのサイズよりも小さい場合、語長のビットは常にコンテナーの最下位側ビットに格納されます。残りのコンテナー ビットは、コンテナーのビット数に合わせて符号拡張されなければなりません。

  • データ型が符号なしの場合、符号拡張ビットは消去されてゼロでなければなりません。

  • データ型が符号付きの場合、符号拡張ビットは厳密な負の数値の場合は 1 に設定され、それ以外の場合は消去されてゼロでなければなりません。

関数 ssGetDataTypeStorageContainCat は、次の値も返します。

他のストレージ コンテナー

コンテナー カテゴリ

説明

FXP_STORAGE_UNKNOWN

ストレージ コンテナー カテゴリが不明の場合に返される

FXP_STORAGE_SINGLE

Simulink single 用のコンテナー タイプ

FXP_STORAGE_DOUBLE

Simulink double 用のコンテナー タイプ

FXP_STORAGE_SCALEDDOUBLE

Scaled double でオーバーライドされたデータ型用のコンテナー タイプ

この関数は、関数 ssGetDataTypeIsFxpFltApiCompatFALSE を返すとエラーを発生します。

必要条件

この関数を使用するには、fixedpoint.h および fixedpoint.c をインクルードしなければなりません。詳細は、S-Function の構造を参照してください。

言語

C

TLC 関数

シミュレーションでのストレージ コンテナーとコード生成でのストレージ コンテナーとの対応は 1 対 1ではないため、TLC のストレージ コンテナーに対する TLC 関数はシミュレーションのものと異なります。詳細は、ストレージ コンテナーの TLC 関数を参照してください。

  • FixPt_DataTypeNativeType

  • FixPt_DataTypeStorageDouble

  • FixPt_DataTypeStorageSingle

  • FixPt_DataTypeStorageScaledDouble

  • FixPt_DataTypeStorageSInt

  • FixPt_DataTypeStorageUInt

  • FixPt_DataTypeStorageSLong

  • FixPt_DataTypeStorageULong

  • FixPt_DataTypeStorageSShort

  • FixPt_DataTypeStorageUShort

バージョン履歴

R2006a より前に導入