Simulink モデルでのオーバーフローの処理
この例では、モデルにオーバーフローが含まれる場合に受信する警告メッセージを制御する方法を示します。この診断コントロールにより、1 種類のオーバーフローのみが関係するデバッグ モデルを単純化できます。
モデルを開く
このモデルには、2 つの Data Type Conversion ブロックを通過する振幅 1.5 の正弦波が含まれます。Data Type Conversion ブロックでは、[整数オーバーフローで飽和] パラメーターが選択されています。Data Type Conversion1
ブロックは、信号が出力データ型に収めるには大きすぎる場合にラップします。
open_system('ex_detect_overflows')
元の診断設定を使用したモデルのシミュレーション
モデルをシミュレートします。
診断ビューアーは 2 つのオーバーフロー警告を表示します。1 つは飽和したオーバーフローで、2 つ目はラップしたオーバーフローです。
診断設定の調整
[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、以下の操作を実行します。
[診断] 、 [データ有効性] 、 [オーバーフロー時にラップ] を
[エラー]
に設定します。[診断] 、 [データ有効性] 、 [オーバーフローで飽和] を
[警告]
に設定します。モデルを再度シミュレートします。
診断ビューアーには、ラップしたオーバーフローのエラー メッセージと、飽和したオーバーフローの警告メッセージが表示されます。