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mesh

メッシュ表面プロット

  • Mesh surface plot

説明

mesh(X,Y,Z) は、メッシュ プロットを作成します。これは、色付きの実線のエッジと、色なしの面をもつ 3 次元表面です。この関数は行列 Z の値を、XY で定義される x-y 平面のグリッドの上の高さとしてプロットします。エッジの色は、Z で指定された高さに従って異なります。

mesh(Z) はメッシュ プロットを作成し、Z の要素の列インデックスと行インデックスを x 座標および y 座標として使用します。

mesh(Z,C) は、さらにエッジの色を指定します。

mesh(___,C) は、さらにエッジの色を指定します。

mesh(ax,___) は、現在の座標軸ではなく、ax で指定される座標軸にプロットします。座標軸を最初の入力引数として指定します。

mesh(___,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、表面のプロパティを指定します。たとえば、'FaceAlpha',0.5 は半透明なメッシュ プロットを作成します。

s = mesh(___) は chart surface オブジェクトを返します。メッシュ プロットを作成した後で変更を加えるには、s を使用します。プロパティの一覧については、Surface のプロパティ を参照してください。

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同じサイズの 3 つの行列を作成します。次に、それらをメッシュ プロットとしてプロットします。このプロットでは、Z を高さと色の両方に使用します。

[X,Y] = meshgrid(-8:.5:8);
R = sqrt(X.^2 + Y.^2) + eps;
Z = sin(R)./R;
mesh(X,Y,Z)

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

4 番目の行列入力 C を含めて、メッシュ プロットの色を指定します。このメッシュ プロットでは、Z を高さに、C を色に使用します。"カラーマップ" を使用して色を指定します。カラーマップは、単一の数値を使用してスペクトル上の色を表します。カラーマップを使用する場合、CZ と同じサイズです。カラー バーをグラフに追加して、C のデータ値がカラーマップの色にどのように対応するかを示します。

[X,Y] = meshgrid(-8:.5:8);
R = sqrt(X.^2 + Y.^2) + eps;
Z = sin(R)./R;
C = X.*Y;
mesh(X,Y,Z,C)
colorbar

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

4 番目の行列入力 CO を含めて、メッシュ プロットの色を指定します。このメッシュ プロットでは、Z を高さに、CO を色に使用します。"トゥルーカラー" を使用して色を指定します。トゥルーカラーは数値の 3 成分を使用して、すべての可能な色を表します。トゥルーカラーを使用するときに Zmn 列である場合、COm×n×3 です。配列の最初のページは各色の赤の成分を表し、2 番目のページは緑の成分を、3 番目のページは青の成分を表します。

[X,Y,Z] = peaks(25);
CO(:,:,1) = zeros(25); % red
CO(:,:,2) = ones(25).*linspace(0.5,0.6,25); % green
CO(:,:,3) = ones(25).*linspace(0,1,25); % blue
mesh(X,Y,Z,CO)

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

名前 FaceAlpha と値 0.5 のペアを指定して、半透明のメッシュ表面を作成します。その後の変更を可能にするには、surface オブジェクトを変数 s に代入します。

[X,Y] = meshgrid(-5:.5:5);
Z = Y.*sin(X) - X.*cos(Y);
s = mesh(X,Y,Z,'FaceAlpha','0.5')

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

s = 
  Surface with properties:

       EdgeColor: 'flat'
       LineStyle: '-'
       FaceColor: [1 1 1]
    FaceLighting: 'none'
       FaceAlpha: 0.5000
           XData: [21x21 double]
           YData: [21x21 double]
           ZData: [21x21 double]
           CData: [21x21 double]

  Use GET to show all properties

メッシュ プロットの作成後に、そのプロパティへのアクセスおよび変更を行うには、s を使用します。たとえば、メッシュ プロットの面に色を追加するには、FaceColor プロパティを設定します。

s.FaceColor = 'flat';

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

入力引数

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x 座標。Z と同じサイズの行列、または長さが n のベクトル ([m,n] = size(Z)) として指定します。XY の値を指定しない場合、mesh はベクトル (1:n) とベクトル (1:m) を使用します。

行列 X と行列 Y を作成するには、関数 meshgrid を使用できます。

surface オブジェクトの XData プロパティには x 座標が保存されます。

例: X = 1:10

例: X = [1 2 3; 1 2 3; 1 2 3]

例: [X,Y] = meshgrid(-5:0.5:5)

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | categorical | datetime | duration

y 座標。Z と同じサイズの行列、または長さ m のベクトルとして指定します。ここで、[m,n] = size(Z) です。XY の値を指定しない場合、mesh はベクトル (1:n) とベクトル (1:m) を使用します。

行列 X と行列 Y を作成するには、関数 meshgrid を使用できます。

surface オブジェクトの YData プロパティには y 座標が保存されます。

例: Y = 1:10

例: Y = [1 1 1; 2 2 2; 3 3 3]

例: [X,Y] = meshgrid(-5:0.5:5)

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | categorical | datetime | duration

z 座標。行列として指定します。Z は少なくとも 2 行 2 列でなければなりません。

Z は、各 x-y 座標におけるメッシュ プロットの高さを指定します。色を指定しない場合、Z はメッシュ エッジの色も指定します。

surface オブジェクトの ZData プロパティには z 座標が保存されます。

例: Z = [1 2 3; 4 5 6]

例: Z = sin(x) + cos(y)

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | categorical | datetime | duration

色配列。mn 列のカラーマップ インデックスの行列、または m×n×3 の RGB 3 成分の配列として指定します。ここで、Zmn 列です。

  • カラーマップの色を使用するには、C を行列として指定します。メッシュ表面の各グリッド点について、C はカラーマップ内の色を示します。surface オブジェクトの CDataMapping プロパティは、C の値がカラーマップの色にどのように対応するかを制御します。

  • トゥルーカラーの色を使用するには、C を RGB 3 成分の配列として指定します。

詳細については、カラーマップとトゥルーカラーの違いを参照してください。

surface オブジェクトの CData プロパティには色配列が保存されます。表面のカラーリングをさらに制御するには、FaceColor プロパティと EdgeColor プロパティを使用します。

プロット対象の座標軸。axes オブジェクトとして指定します。座標軸を指定しない場合、mesh は現在の座標軸にプロットします。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: mesh(X,Y,Z,'FaceAlpha',0.5) は、半透明のメッシュ プロットを作成します。

メモ

ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Surface のプロパティ を参照してください。

エッジのラインの色。次のいずれかの値として指定します。既定の色は [0 0 0] で、これは黒色のエッジに対応します。

説明
'none'エッジを描画しません。
'flat'

CData プロパティの値に基づいてエッジごとに異なる色を使用します。まず、CData プロパティを ZData と同じサイズの行列として指定しなければなりません。各面の最初の頂点 (正の x 方向と y 方向) のカラー値が、隣接するエッジの色を決定します。この値は EdgeAlpha プロパティが 'interp' に設定されている場合は使用できません。

Sample of a surface with each edge a different color based on sample values in the CData property

'interp'

CData プロパティの値に基づいて、エッジごとに内挿によるカラーリングを使用します。まず、CData プロパティを ZData と同じサイズの行列として指定しなければなりません。頂点でのカラー値を線形内挿することにより、各エッジの端から端に向かって色が変化します。この値は EdgeAlpha プロパティが 'flat' に設定されている場合は使用できません。

Sample of a surface with each edge showing different interpolated coloring based on sample values in the CData property

RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名

指定した色をすべてのエッジに使用します。このオプションは CData プロパティのカラー値を使用しません。

Sample of a surface with all edges shown in red

RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

  • 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の 0 から F までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード "#FF8800""#ff8800""#F80"、および "#f80" は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名省略名RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
"red""r"[1 0 0]"#FF0000"

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]"#00FF00"

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]"#0000FF"

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]"#00FFFF"

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]"#FF00FF"

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]"#FFFF00"

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]"#000000"

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]"#FFFFFF"

Sample of the color white

MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。

RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
[0 0.4470 0.7410]"#0072BD"

Sample of RGB triplet [0 0.4470 0.7410], which appears as dark blue

[0.8500 0.3250 0.0980]"#D95319"

Sample of RGB triplet [0.8500 0.3250 0.0980], which appears as dark orange

[0.9290 0.6940 0.1250]"#EDB120"

Sample of RGB triplet [0.9290 0.6940 0.1250], which appears as dark yellow

[0.4940 0.1840 0.5560]"#7E2F8E"

Sample of RGB triplet [0.4940 0.1840 0.5560], which appears as dark purple

[0.4660 0.6740 0.1880]"#77AC30"

Sample of RGB triplet [0.4660 0.6740 0.1880], which appears as medium green

[0.3010 0.7450 0.9330]"#4DBEEE"

Sample of RGB triplet [0.3010 0.7450 0.9330], which appears as light blue

[0.6350 0.0780 0.1840]"#A2142F"

Sample of RGB triplet [0.6350 0.0780 0.1840], which appears as dark red

ライン スタイル。次の表にリストされたオプションのいずれかとして指定します。

ライン スタイル説明結果として得られる線
"-"実線

Sample of solid line

"--"破線

Sample of dashed line

":"点線

Sample of dotted line

"-."一点鎖線

Sample of dash-dotted line, with alternating dashes and dots

"none"ラインなしラインなし

面の色。次の表のいずれかの値として指定します。

説明
'flat'

CData プロパティの値に基づいて面ごとに異なる色を使用します。まず、CData プロパティを ZData と同じサイズの行列として指定しなければなりません。各面の最初の頂点 (正の x 方向と y 方向) のカラー値が、面全体の色を決定します。この値は FaceAlpha プロパティが 'interp' に設定されている場合は使用できません。

Sample of a surface with each face a different color based on sample values in the CData property

'interp'

CData プロパティの値に基づいて、面ごとに内挿によるカラーリングを使用します。まず、CData プロパティを ZData と同じサイズの行列として指定しなければなりません。頂点のカラー値を内挿することにより、各面の端から端へと色が変化します。この値は FaceAlpha プロパティが 'flat' に設定されている場合は使用できません。

Sample of a surface with each face showing different interpolated coloring based on sample values in the CData property

RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名

指定した色をすべての面で使用します。このオプションは CData プロパティのカラー値を使用しません。

Sample of a surface with all faces shown in red

'texturemap'CData のカラー データを表面に適合するように変換します。
'none'面を描画しません。

RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

  • 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の 0 から F までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード "#FF8800""#ff8800""#F80"、および "#f80" は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名省略名RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
"red""r"[1 0 0]"#FF0000"

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]"#00FF00"

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]"#0000FF"

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]"#00FFFF"

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]"#FF00FF"

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]"#FFFF00"

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]"#000000"

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]"#FFFFFF"

Sample of the color white

MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。

RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
[0 0.4470 0.7410]"#0072BD"

Sample of RGB triplet [0 0.4470 0.7410], which appears as dark blue

[0.8500 0.3250 0.0980]"#D95319"

Sample of RGB triplet [0.8500 0.3250 0.0980], which appears as dark orange

[0.9290 0.6940 0.1250]"#EDB120"

Sample of RGB triplet [0.9290 0.6940 0.1250], which appears as dark yellow

[0.4940 0.1840 0.5560]"#7E2F8E"

Sample of RGB triplet [0.4940 0.1840 0.5560], which appears as dark purple

[0.4660 0.6740 0.1880]"#77AC30"

Sample of RGB triplet [0.4660 0.6740 0.1880], which appears as medium green

[0.3010 0.7450 0.9330]"#4DBEEE"

Sample of RGB triplet [0.3010 0.7450 0.9330], which appears as light blue

[0.6350 0.0780 0.1840]"#A2142F"

Sample of RGB triplet [0.6350 0.0780 0.1840], which appears as dark red

面の透明度。次の値のいずれかとして指定します。

  • 範囲 [0,1] のスカラー — すべての面に一様な透明度を使用します。値 1 は完全に不透明で、値 0 は完全に透明です。01 の間の値は半透明です。このオプションは AlphaData プロパティの透明度値を使用しません。

  • 'flat'AlphaData プロパティの値に基づいて面ごとに異なる透明度を使用します。面全体の透明度は、最初の頂点の透明度値によって決まります。まず AlphaData プロパティを ZData プロパティと同じサイズの行列として指定しなければなりません。FaceColor プロパティも、'flat' に設定しなければなりません。

  • 'interp'AlphaData プロパティの値に基づいて面ごとに内挿された透明度を使用します。頂点の値を内挿することにより、各面に異なる透明度が使用されます。まず AlphaData プロパティを ZData プロパティと同じサイズの行列として指定しなければなりません。FaceColor プロパティも、'interp' に設定しなければなりません。

  • 'texturemap'AlphaData のデータを表面に適合するように変換します。

面に対する light オブジェクトの効果。次の値のいずれかとして指定します。

  • 'flat' — 各面にライトを一様に適用します。この値は小平面で構成されたオブジェクトを表示する場合に使用します。

  • 'gouraud' — 面のライトを変化させます。各頂点のライトを計算し、面上でライトを線形内挿します。この値は曲面を表示する場合に使用します。

  • 'none' — light オブジェクトのライトを面に適用しません。

light オブジェクトを座標軸に追加するには、関数 light を使用します。

メモ

'phong' は削除されました。代わりに 'gouraud' を使用してください。

ヒント

  • プロットから非表示のラインを削除するには、関数 hidden を使用します。

  • プロット表面のカラー シェーディングを制御するには、関数 shading を使用します。

  • 色付きの面をもつ 3 次元表面を作成するには、関数 surf を使用します。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入