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complex

実数部と虚数部をもつ複素数 fi オブジェクトの作成

説明

c = complex(a,b) は、2 つの実数入力から c = a + bi となる複素数出力 c を作成します。

b がすべて 0 である場合、c はすべて 0 の虚数部をもつ複素数です。これは、厳密に実数となる結果を返す、a + 0i の加算とは対照的です。

c = complex(x) は、x と等価の複素数を返し、isreal(c) では logical 0 (false) が返されます。

  • x が実数の場合、cx + 0i になります。

  • x が複素数の場合、cx と同じになります。

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関数 complex を使用して、複素数スカラー 3 + 4i を作成します。

a = fi(3,1,16,12);
b = fi(4,0,8);
c = complex(a,b)
c = 

   3.0000 + 4.0000i

          DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
            Signedness: Signed
            WordLength: 16
        FractionLength: 12

出力 c は、入力 fi オブジェクト a と同じ numerictype および fimath プロパティをもちます。

虚数部が 0 の fi 複素数ベクトルを作成します。

x = fi([1;2;3;4]);
c = complex(x)
c = 

   1.0000 + 0.0000i
   2.0000 + 0.0000i
   3.0000 + 0.0000i
   4.0000 + 0.0000i

          DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
            Signedness: Signed
            WordLength: 16
        FractionLength: 12

c が複素数であることを検証します。

isreal(c)
ans =

  logical

   0

入力引数

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実数部。fi スカラー、ベクトル、行列または多次元配列として指定します。

ab は、一方がスカラーである場合を除き、同じサイズでなければなりません。ab のいずれかがスカラーの場合、MATLAB® は他の入力のサイズと一致するようにスカラーを拡張します。

データ型: fi

虚数部。fi スカラー、ベクトル、行列または多次元配列として指定します。

ba は、一方がスカラーである場合を除き、同じサイズでなければなりません。ab のいずれかがスカラーの場合、MATLAB は他の入力のサイズと一致するようにスカラーを拡張します。

データ型: fi

入力配列。fi スカラー、ベクトル、行列または多次元配列として指定します。

データ型: fi

出力引数

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複素数配列。fi スカラー、ベクトル、行列または多次元配列として返されます。

c のサイズは、入力引数と同じサイズです。

出力 fi オブジェクト c は、入力 fi オブジェクト a と同じ numerictype および fimath プロパティをもちます。

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入