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bitrol

ビット単位の左回転

説明

c = bitrol(a, k) は、固定小数点 fi オブジェクト ak ビットだけ左に回転した値を返します。bitrol は最上位ビット (MSB) 側から最下位ビット (LSB) 側にビットを回転させます。また、a の格納整数ビットに対して左回転演算を実行します。

bitrol はオーバーフローまたはアンダーフローをチェックしません。RoundingMode および OverflowAction などの fimath プロパティは無視されます。

ac は、fimath プロパティおよび numerictype プロパティが同一です。

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値が 10、語長が 4、小数部の長さが 0 の符号なし固定小数点 fi オブジェクトを作成します。

a = fi(10,0,4,0);
disp(bin(a))
1010

a を 1 ビット左に回転させます。

disp(bin(bitrol(a,1)))
0101

a を 2 ビット左に回転します。

disp(bin(bitrol(a,2)))
1010

fi オブジェクトのベクトルを作成します。

a = fi([1,2,5,7],0,4,0)
a = 
     1     2     5     7

          DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
            Signedness: Unsigned
            WordLength: 4
        FractionLength: 0
disp(bin(a))
0001   0010   0101   0111

ベクトル a のビットを 1 ビット左に回転させます。

disp(bin(bitrol(a,1)))
0010   0100   1010   1110

値 10、語長 4、小数部の長さ 0 の符号なし固定小数点 fi オブジェクトを作成します。

a = fi(10,0,4,0);
disp(bin(a))
1010

a を 1 ビット左に回転させます。ここで kfi オブジェクトです。

disp(bin(bitrol(a,fi(1))))
0101

入力引数

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回転させるデータ。スカラー、ベクトル、行列または fi オブジェクトの多次元配列として指定されます。a には符号付きまたは符号なしを指定できます。

データ型: 固定小数点 fi

複素数のサポート: あり

回転させるビット数。非負の整数値スカラー fi オブジェクトまたは組み込み数値型として指定されます。k には a の語長よりも大きな値を指定できます。この値は必ず mod(a.WordLength,k) に正規化されます。

データ型: fi |single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2007b で導入