IEC 61508 規格に準拠したモデルの開発
この例では、モデル アドバイザーを使用して、モデルが IEC 61508 安全規格に準拠していることをチェックする方法を説明します。
この IEC 61508 モデル アドバイザー チェックでは、安全性に関連するアプリケーションで展開を妨げたり、トレーサビリティを制限したりするモデルの問題を特定することができます。
RollAxisAutopilot
モデルを開き、確認します。
model='RollAxisAutopilot';
open_system(model)
IEC 61508 モデリング標準チェックの実行
IEC 61508 安全性規格に準拠すべき、安全性に関連するソフトウェア コンポーネントにモデルを展開するには、このような環境への展開を妨げたり、モデルと生成されたソース コード間のトレーサビリティを制限する可能性のある問題が存在しないか、モデルをチェックしてください。
モデル アドバイザーを開くには、Simulink® エディターで [モデル化] タブをクリックし、[モデル アドバイザー] を選択します。[システム セレクター - モデル アドバイザー] ダイアログ ボックスが開きます。確認するモデルまたはシステムを選択し、[OK] をクリックします。または、MATLAB® コマンド ラインに「
modeladvisor('RollAxisAutopilot')
」と入力します。モデル アドバイザーの左ペインで、[タスク別]、[IEC 61508 のモデリング標準] を展開します。モデル アドバイザー ウィンドウに [タスク別] フォルダーが表示されていない場合、[設定]、[基本設定] を開き、[タスク別フォルダーを表示] を選択します。
モデル解析に含めるチェックを選択します。
チェックを含むフォルダーをクリックし、モデル アドバイザーの右ペインで [実行後にレポートを表示] を選択して、自動的にレポートを生成して HTML フォーマットで表示するようにします。
[チェックの実行] をクリックして解析を実行します。
チェック結果の確認
モデル アドバイザーによって IEC 61508 チェックが処理され、結果が表示されます。
解析が完了後、モデル アドバイザーの右ペインに表示される集計結果を確認します。パス、失敗、警告フラグ、および実行なしのチェックの合計数が表示されます。
[タスク別]、[IEC 61508 のモデリング標準] フォルダー内の特定のチェックに対する結果を確認するには、チェックを選択します。チェックの詳細と、報告された問題を解決する方法については、[ヘルプ] をクリックしてください。
報告された問題に対応し、チェックを再実行します。
生成された結果の HTML レポートを確認するには、[タスク別]、[IEC 61508 のモデリング標準] フォルダーを選択して、[レポート] ボックスのリンクをクリックします。
生成された HTML レポートを印刷します。印刷したレポートは、IEC 61508 への準拠のプロセスで証拠として使用できます。
必要に応じて、モデルで [Generate Code Using Embedded Coder] ボタンをクリックし、生成されたコードとトレーサビリティ レポートを確認します。
参考
IEC 61508 チェックの説明については、Simulink Check™ のドキュメンテーションのIEC 61508、IEC 62304、ISO 26262、ISO 25119、および EN 50128/EN 50657 の各業界標準用のモデル アドバイザー チェックの使用 (Simulink Check)を参照してください。
モデル アドバイザーの使用方法の詳細については、Simulink ドキュメンテーションのモデル アドバイザーのチェックの実行と結果の確認を参照してください。
問題解決の詳細については、Simulink ドキュメンテーションのモデル チェック結果への対処を参照してください。