Main Content

このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

zplane

離散時間フィルター System object の Z 平面極/零点プロット

説明

zplane(sysobj) は、フィルターの可視化ツール (FVTool) での参照用に、単位円でフィルター System object™、sysobj の零点と極をプロットします。プロットにおいて、各零点は 'o' で表され、各極は 'x' で表されます。零点と極が複数ある場合、零点または極の右上に多重度を示す数値が表示されます。

フィルター System object を固定小数点入力で実行する場合、フィルターは量子化固定小数点フィルター filtQuant になります。filtQuant が量子化フィルターである場合、zplane(filtQuant) は量子化フィルターと非量子化フィルターの極と零点をプロットします。記号 および + は、量子化フィルター filtQuant の零点と極を表します。このプロットには、参考のための単位円が重ねられています。

zplane(sysobj,Arithmetic=arithType) は、arithType で指定された演算に基づいたフィルター System object sysobj の解析も行います。

[z,p,k] = zplane(sysobj) は、フィルターの零点、極およびゲインを返します。

その他の入力オプションについては、Signal Processing Toolbox™ の zplane を参照してください。

すべて折りたたむ

0.6 カットオフ周波数をもつ 4 次の IIR デジタル フィルターを作成します。このフィルターの極と零点をプロットします。

[b,a] = ellip(4,.5,20,.6);
zplane(b,a)

Figure contains an axes object. The axes object with title Pole-Zero Plot, xlabel Real Part, ylabel Imaginary Part contains 3 objects of type line. One or more of the lines displays its values using only markers

フィルター アルゴリズム経由で固定小数点入力を渡すことで、フィルターの量子化を行います。このフィルターに関連付けられている、量子化された極と零点、および量子化されていない極と零点をプロットします。

iirFilt = dsp.IIRFilter(Numerator=b,Denominator=a);
in = fi(randn(15,6),1,15,3);
out = iirFilt(in);
zplane(iirFilt)

Figure Figure 1: Pole-Zero Plot contains an axes object. The axes object with title Pole-Zero Plot, xlabel Real Part, ylabel Imaginary Part contains 5 objects of type line. One or more of the lines displays its values using only markers These objects represent Filter #1: Quantized Zero, Filter #1: Reference Zero, Filter #1: Quantized Pole, Filter #1: Reference Pole.

入力引数

すべて折りたたむ

フィルター解析で使用される演算。'double''single'、または 'Fixed' として指定します。演算入力が指定されず、フィルター System object がロック解除状態の場合、解析ツールは倍精度フィルターを使用します。演算入力が指定されず、System object がロックされている場合、関数はロックされた入力のデータ型に基づいて解析を実行します。

'Fixed' 値は、固定小数点プロパティのみをもつフィルター System object に適用されます。

'Arithmetic' 入力引数が 'Fixed' として指定され、フィルター オブジェクトの係数のデータ型が 'Same word length as input' に設定されている場合、演算解析は System object がロック解除されているかロックされているかに応じて異なります。

  • ロック解除 –– 解析オブジェクト関数は係数のデータ型を判断できません。関数は、係数のデータ型が符号付き、16 ビット語長、自動スケーリングであると仮定します。関数は、この仮定に基づいて固定小数点解析を実行します。

  • ロック –– 入力のデータ型が 'double' または 'single' の場合、解析オブジェクト関数は係数のデータ型を判断できません。関数は、係数のデータ型が符号付き、16 ビット語長、自動スケーリングであると仮定します。関数は、この仮定に基づいて固定小数点解析を実行します。

System object がロックされているかロック解除されているかを確認するには、関数 isLocked を使用します。

演算入力が 'Fixed' として指定され、フィルター オブジェクトの係数のデータ型がカスタム数値型に設定されている場合、オブジェクト関数はカスタム数値データ型に基づいて固定小数点解析を実行します。

出力引数

すべて折りたたむ

zplane のフィルター伝達関数の零点の位置。列ベクトルとして返されます。零点は、係数がフィルター System object の分子係数で与えられた多項式のルートです。

零点が存在しない場合は、ベクトル z が空行列 [] に設定されます。

データ型: double
複素数のサポート: あり

zplane のフィルター伝達関数の極の位置。列ベクトルとして返されます。極は、係数がフィルター System object の分母係数で与えられた多項式のルートです。

極が存在しない場合は、ベクトル p が空行列 [] に設定されます。

データ型: double
複素数のサポート: あり

フィルターのゲイン。実数スカラーとして返される。

データ型: double

バージョン履歴

R2011a で導入

すべて展開する

参考

関数