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Octave Filter

オクターブ フィルターの設計

互換性

メモ

Octave Filter ブロックは将来のリリースで DSP System Toolbox™ から削除される予定です。ブロックの既存のインスタンスは引き続き実行できます。新しいコードでは、代わりに Audio Toolbox™ の Octave Filter ブロックを使用するようにしてください。

  • Octave Filter block

ライブラリ

Filtering / Filter Designs

dspfdesign

説明

このブロックは、関数 filterBuilder のフィルター設計機能を Simulink® 環境に提供します。

ダイアログ ボックス

このブロックのパラメーターの詳細については、オクターブ フィルター設計 — [メイン] ペインを参照してください。DSP System Toolbox Filter Designs ライブラリのブロックについては、[データ型] ペインおよび [コード生成] ペインは利用できません。

このブロックの、フィルターの次数または構造体を変更しないパラメーターは調整可能です。

フィルター応答の表示

このボタンは、フィルターの可視化ツール (FVTool) を Signal Processing Toolbox™ 製品から開きます。このツールを使用して以下を表示できます。

  • 周波数領域の振幅応答、位相応答および群遅延。

  • 時間領域のインパルス応答とステップ応答。

  • 極-零点情報。

ツールから提供されるフィルター次数、安定性、位相線形性についての情報を元に、フィルターのパフォーマンスを評価することもできます。FVTool の詳細については、Signal Processing Toolbox ドキュメンテーションを参照してください。

フィルター仕様

次数

フィルターの次数を指定します。可能な値は、4, 6, 8, 10 です。

オクターブあたりの帯域

オクターブあたりの帯域数を指定します。可能な値は、1, 3, 6, 12, 24 です。

周波数単位

周波数単位を Hz または kHz として指定します。

入力サンプル レート

入力サンプリング周波数を、前に指定した周波数単位で指定します。

中心周波数

利用可能な中心周波数値のドロップダウン リストから選択します。

アルゴリズム

設計法

このフィルター タイプに使用される設計法はバタワースです。

オーバーフローの回数を減らすために SOS フィルター係数をスケーリング

チェック ボックスをオンにしてフィルター係数をスケーリングします。

フィルターの実装

構造

フィルター構造を指定します。以下から選択します。

  • 直接型 I SOS

  • 直接型 II SOS

  • 直接型 I 転置構成 SOS

  • 直接型 II 転置構成 SOS

基本要素を使用してフィルターのカスタマイズを有効にする

このチェック ボックスをオンにして、フィルターを基本の Simulink ブロックのサブシステムとして実装します。フィルターを高水準のサブシステムとして実装するには、チェック ボックスをオフにします。既定の設定では、このチェック ボックスはオフです。

高水準での実装により、さまざまなフィルター構造全体での互換性が向上します。特に、基本要素を使って構築したときに代数ループを含むようなフィルターではそれが顕著です。一方、基本要素を使用すると次の最適化パラメーターが有効になります。

  • 0 のゲインを最適化する — 0 のゲインをもつ Gain ブロックを含む連鎖を終了します。

  • 単位ゲインを最適化する — 1 の係数でスケーリングする Gain ブロックを削除します。

  • 遅延連鎖を最適化する — n の単位遅延からなる遅延連鎖を n の単一遅延で置き換えます。

  • 負のゲインを最適化するGain ブロックでの負のゲインではなく、Sum ブロックでの減算を使用します。

単位スケール値を最適化する

このチェック ボックスをオンにして、SOS フィルターのセクション間での単位ゲインをスケーリングします。このパラメーターは SOS フィルターにのみ使用できます。

入力処理

ブロックで入力を処理する方法を指定します。使用可能なオプションは、[フィルター構造] パラメーターと [基本要素を使用してフィルターのカスタマイズを有効にする] パラメーターの設定に応じて異なる場合があります、これらのパラメーターは、以下のいずれかのオプションに設定することができます。

  • チャネルとしての列 (フレーム ベース) — このオプションを選択すると、ブロックは入力の各列を別々のチャネルとして扱います。

  • チャネルとしての要素 (サンプル ベース) — このオプションを選択する場合、ブロックは入力の各要素を別々のチャネルとして扱います。

レート オプション

[フィルター タイプ] パラメーターでマルチレート フィルターを指定する場合、以下のオプションからブロックのレート処理規則を選択します。

  • シングルレート処理を適用 — このオプションを選択すると、ブロックは入力のサンプル レートを維持します。

  • マルチレート処理を許可 — このオプションを選択すると、ブロックはサンプル数の増減に合わせて出力レートを調整します。このオプションを選択するには、[入力処理] パラメーターを [チャネルとしての要素 (サンプル ベース)] に設定しなければなりません。

係数に対して変数名を使用する

このチェック ボックスをオンにすると、MATLAB® 変数を使用する係数の指定が有効になります。使用可能な係数の名前はフィルター構造によって異なります。シンボリック名を使用すると、生成したコードでフィルター係数を調整できます。既定の設定では、このチェック ボックスはオフです。

サポートされているデータ型

端子サポートされているデータ型

入力

  • 倍精度浮動小数点

  • 単精度浮動小数点

出力

  • 倍精度浮動小数点

  • 単精度浮動小数点

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2007a で導入