Main Content

normalize

フィルター分子係数またはフィードフォーワード係数の正規化

構文

normalize(hq)
g = normalize(hd)

説明

normalize(hq) は、量子化フィルターのフィルター分子係数を正規化して、-1 ~ 1 の間の値をもつようにします。hq の係数は変更されます。normalizehq をコピーしてそのコピーを返すのではありません。hq の係数を元の値へ復元するには、denormalize を使用します。

ラティス フィルターでは、プロパティ lattice に格納されているフィードフォワード係数が正規化されることに注意してください。

g = normalize(hd) はフィルター hq の分子係数を -1 ~ 1 の間に正規化し、正規化演算によるゲイン g を返します。normalize を再度呼び出しても係数は変更されません。g は常にフィルターを正規化する最初の呼び出しから返されるゲインを返します。

すべて折りたたむ

2 次セクションを使用する直接型 II 量子化フィルターを作成します。次に、正規化を使用して表現可能な係数範囲を最大限に活用します。

d = fdesign.lowpass('n,fp,ap,ast',8,.5,2,40);
hd = design(d,'ellip');
hd.arithmetic ='fixed';

フィルター係数を確認します。InitialSOSMatrix(3,2)>1 であることに注意してください。

InitialSOSMatrix = hd.sosMatrix;

正規化を使用して係数の範囲を -1 ~ 1 に変更します。出力 g には SOS フィルターの各セクションに適用されたゲインが含まれています。

g = normalize(hd);

-1または1 を超える分子係数はありません。

バージョン履歴

R2011a で導入