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Matrix 1-Norm

行列の 1 ノルムの計算

  • Matrix 1-Norm block

ライブラリ:
DSP System Toolbox / Math Functions / Matrices and Linear Algebra / Matrix Operations

説明

Matrix 1-Norm ブロックは、M 行 N 列の入力行列 A の 1 ノルム、または最大列和を計算します。

y=A1=max1jNi=1M|aij|

相当する MATLAB® コードは次のとおりです。

y = max(sum(abs(A))) 

端子

入力

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ベクトルまたは行列として指定される入力信号。

ブロックは、長さ M の方向性をもたないベクトル入力を M 行 1 列の行列として扱います。

Matrix 1-Norm ブロックは、実数と複素数の両方の浮動小数点入力と実数の固定小数点入力をサポートします。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | fixed point
複素数のサポート: あり

出力

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Matrix 1-norm、または入力の最大列和。スカラーとして返されます。出力 y は常にスカラーです。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | fixed point

パラメーター

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メイン

[メイン] タブにはパラメーターはありません。

データ型

固定小数点演算の丸めモードを次のいずれかに指定します。

  • 負方向

  • 正方向

  • 最も近い偶数方向

  • 最も近い正の整数方向

  • 最も近い整数方向

  • 最も簡潔

  • ゼロ方向

詳細については、丸めモードを参照してください。

メモ

[丸めモード][整数オーバーフローで飽和] のパラメーターは、以下のすべての条件に一致する場合、数値結果には影響しません。

  • [アキュムレータ] のデータ型が次である。[継承: 内部ルールによる継承]

  • [出力] のデータ型が次である。[継承: アキュムレータと同じ]

これらのデータ型設定を使用すると、ブロックは完全精度モードで動作します。

このパラメーターを選択して、固定小数点演算の結果を飽和します。このパラメーターをクリアして、固定小数点演算の結果をラップします。"飽和" および "ラップ" の詳細については、固定小数点演算のオーバーフロー処理を参照してください。

メモ

[丸めモード][整数オーバーフローで飽和] のパラメーターは、以下のすべての条件に一致する場合、数値結果には影響しません。

  • [乗算出力] のデータ型が次である。[継承: 内部ルールによる継承]

  • [アキュムレータ] のデータ型が次である。[継承: 内部ルールによる継承]

これらのデータ型設定を使用すると、ブロックは完全精度モードで動作します。

[アキュムレータ] は、Matrix 1-Norm ブロックでの累積操作の出力のデータ型を指定します。

  • 継承: 内部ルールによる継承 — ブロックは内部ルールに基づきアキュムレータのデータ型を継承します。このルールの詳細については、内部ルールによる継承を参照してください。

  • 継承: 入力と同じ — ブロックはアキュムレータのデータ型を入力のデータ型と同じになるように指定します。

  • fixdt([],16,0) — ブロックは語長が 16 ビットで小数部の長さが 0 である自動符号付きの 2 進小数点のスケーリングされた固定小数点データ型を指定します。

[アキュムレータ] のデータ型は、[データ型アシスタント] を使用して設定することもできます。アシスタントを使用するには、[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックします。

データ型アシスタントの詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

このブロックのアキュムレータ データ型の使い方を示す図は、拡張機能の「固定小数点の変換」を参照してください。

[出力] は、Matrix 1-Norm ブロックの出力のデータ型を指定します。

  • 継承: 入力と同じ — ブロックは出力のデータ型を入力のデータ型と同じになるように指定します。

  • 継承: アキュムレータと同じ — ブロックは出力のデータ型をアキュムレータのデータ型と同じになるように指定します。

  • fixdt([],16,0) — ブロックは語長が 16 ビットで小数部の長さが 0 である自動符号付きの 2 進小数点のスケーリングされた固定小数点データ型を指定します。

[出力] のデータ型は、[データ型アシスタント] を使用して設定することもできます。アシスタントを使用するには、[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックします。

データ型アシスタントの詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

出力データ型の詳細については、拡張機能の「固定小数点の変換」を参照してください。

ブロックが出力可能な最小値を指定します。Simulink では、この最小値を使用して次を行います。

  • シミュレーション範囲のチェック。信号範囲の指定 (Simulink)を参照してください。

  • 固定小数点データ型の自動スケーリング。

ブロックが出力可能な最大値を指定します。Simulink では、この最大値を使用して次を行います。

  • シミュレーション範囲のチェック。信号範囲の指定 (Simulink)を参照してください。

  • 固定小数点データ型の自動スケーリング。

ブロック ダイアログ ボックスで指定するデータ型が固定小数点ツールによってオーバーライドされないようにするには、このパラメーターを選択します。

メモ

浮動小数点の継承は、このタブで定義されるデータ型の設定よりも優先されます。入力が浮動小数点の場合、ブロックはこれらの設定を無視し、すべての内部データ型は浮動小数点になります。

ブロックの特性

データ型

double | fixed point | integer | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

参照

[1] Golub, G. H., and C. F. Van Loan. Matrix Computations. 3rd ed. Baltimore, MD: Johns Hopkins University Press, 1996.

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

関数

ブロック