clear
MATLAB ワークスペースからオブジェクトを削除する
構文
clear obj
引数
| オブジェクト、またはオブジェクトからなる配列 |
説明
clear obj
は MATLAB® ワークスペースから obj
を削除します。
メモ
プール ワーカーやクラスター ワーカーのワークスペースから変数を削除する場合は、parfevalOnAll
および clear
を使用してワークスペースの透過性を維持します。clear
を直接 parfor
ループまたは spmd
ブロックで使用しようとすると、エラーが発生します。詳細については、parfor ループまたは spmd ステートメント内での透過性の確保を参照してください。
例
この例では、MATLAB ジョブ スケジューラ jm
に 2 つのジョブ オブジェクトを作成します。MATLAB ワークスペースにおけるこれらのジョブ オブジェクトの変数は job1
と job2
です。job1
は新しい変数 job1copy
にコピーされ、その後、job1
と job2
は MATLAB ワークスペースから消去されます。次に、ジョブ オブジェクトが、ジョブ オブジェクトの Jobs
プロパティから j1
および j2
としてワークスペースに復元されます。そして、MATLAB ジョブ スケジューラの最初のジョブは job1copy
と同じであるが、2 番目のジョブは同じでないことが示されます。
c = parcluster(); delete(c.Jobs) % Assure there are no jobs job1 = createJob(c); job2 = createJob(c); job1copy = job1; clear job1 job2; j1 = c.Jobs(1); j2 = c.Jobs(2); isequal (job1copy,j1)
ans = 1
isequal (job1copy,j2)
ans = 0
ヒント
obj
がクラスターのオブジェクトを参照している場合、オブジェクトはワークスペースから消去されますが、クラスターには残ります。ワークスペースに obj
を復元するには、関数 parcluster
、findJob
または findTask
を使用するか、あるいは Jobs
または Tasks
プロパティを使います。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
参考
createJob
| createTask
| findJob
| findTask
| parcluster