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sigmaoptions
シグマ プロットのオプション
説明
sigmaoptions
コマンドを使用して、SigmaOptions
オブジェクトを作成し、シグマ プロットの外観をカスタマイズします。また、このコマンドを使用して、シグマ プロットを作成する MATLAB® セッションの [プロット基本設定] の設定をオーバーライドすることもできます。
作成
説明
は、plotoptions
= sigmaoptionssigmaplot
コマンドで使用するプロット オプションの既定のセットを返します。コマンド ラインからこれらのオプションを使用して、シグマ プロットの外観をカスタマイズすることができます。同じ外観のプロットを生成するスクリプトを記述する場合、スクリプトを実行する MATLAB セッションの基本設定にかかわらず、この構文が有用です。
は、Control System Toolbox™ 基本設定エディターで選択したオプションでプロット オプションを初期化します。エディターの詳細については、ツールボックス基本設定を参照してください。プロット オプションを少しだけ変更し、その他は既定の基本設定を使用する場合、この構文が有用です。この構文を使用するスクリプトは、異なる基本設定をもつセッションで実行すると、異なる外見の結果を生成する場合があります。plotoptions
= sigmaoptions('cstprefs')
プロパティ
FreqUnits
— 周波数の単位
'rad/s
' (既定値)
周波数単位。以下のいずれかの値として指定。
'Hz'
'rad/s'
'rpm'
'kHz'
'MHz'
'GHz'
'rad/nanosecond'
'rad/microsecond'
'rad/millisecond'
'rad/minute'
'rad/hour'
'rad/day'
'rad/week'
'rad/month'
'rad/year'
'cycles/nanosecond'
'cycles/microsecond'
'cycles/millisecond'
'cycles/hour'
'cycles/day'
'cycles/week'
'cycles/month'
'cycles/year'
FreqScale
— 周波数スケール
'log
' (既定値) | 'linear
'
周波数スケール。'log
' または 'linear
' として指定します。
MagUnits
— 振幅単位
'dB
' (既定値) | 'abs
'
振幅単位。'dB
' または絶対値 'abs
' として指定します。
MagScale
— 振幅のスケール
'linear
' (既定値) | 'log
'
振幅のスケール。'log
' または 'linear
' として指定します。
IOGrouping
— 入出力ペアのグループ化
'none
' (既定値) | 'inputs
' | 'outputs
' | 'all
'
入出力 (I/O) ペアのグループ化。次のいずれかとして指定します。
'
none
' — 入出力のグループ化は行われません。'
inputs
' — 入力のみをグループ化します。'
outputs
' — 出力のみをグループ化します。'
all
' — すべての I/O ペアをグループ化します。
InputLabels
— 入力ラベルのスタイル
構造体 (既定値)
入力ラベルのスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0.4,0.4,0.4]
を含む濃いグレーです。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
OutputLabels
— 出力ラベルのスタイル
構造体 (既定値)
出力ラベルのスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0.4,0.4,0.4]
を含む濃いグレーです。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
InputVisible
— 入力の可視性の切り替え
{'on'}
(既定値) | {'off'}
| cell 配列
入力の可視性の切り替え。{'on'}
、{'off'}
、または複数の要素をもつ cell 配列のいずれかとして指定します。
OutputVisible
— 出力の可視性の切り替え
{'on'}
(既定値) | {'off'}
| cell 配列
出力の可視性の切り替え。{'on'}
、{'off'}
、または複数の要素をもつ cell 配列のいずれかとして指定します。
Title
— タイトルのテキストとスタイル
構造体 (既定値)
タイトルのテキストとスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
String
— ラベル テキスト。文字ベクトルとして指定します。既定では、プロットは '特異値プロット' というタイトルになります。FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
XLabel
— X 軸のラベル テキストとスタイル
構造体 (既定値)
X 軸のラベル テキストとスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
String
— ラベル テキスト。文字ベクトルとして指定します。既定では、軸は周波数単位FreqUnits
に基づいたタイトルになります。FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
YLabel
— Y 軸のラベル テキストとスタイル
構造体 (既定値)
Y 軸のラベル テキストとスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
String
— ラベル テキスト。文字ベクトルの cell 配列として指定します。既定では、軸は振幅単位MagUnits
に基づいたタイトルになります。FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
TickLabel
— 目盛りラベルのスタイル
構造体 (既定値)
目盛りラベルのスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定。
FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。
Grid
— グリッド表示の切り替え
'off
' (既定値) | 'on
'
プロットでのグリッド表示の切り替え。'off
' または 'on
' として指定します。
GridColor
— グリッド ラインの色
[0.15,0.15,0.15]
(既定値) | RGB 3 成分
グリッド ラインの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分 [0.15,0.15,0.15]
で指定された薄いグレーです。
XLimMode
— X 軸の範囲の選択モード
'auto
' (既定値) | 'manual
' | cell 配列
X 軸の範囲の選択モード。次のいずれかの値として指定します。
'
auto
' — 自動範囲選択を有効にします。プロットされたデータの全範囲に基づきます。'
manual
' — 軸の範囲を手動で指定します。軸の範囲を指定するには、XLim
プロパティを設定します。
YLimMode
— Y 軸の範囲の選択モード
'auto
' (既定値) | 'manual
' | cell 配列
Y 軸の範囲の選択モード。次のいずれかの値として指定します。
'
auto
' — 自動範囲選択を有効にします。プロットされたデータの全範囲に基づきます。'
manual
' — 軸の範囲を手動で指定します。軸の範囲を指定するには、YLim
プロパティを設定します。
XLim
— X 軸の範囲
'{[1,10]}'
(既定値) | [min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列 | cell 配列
X 軸の範囲。[min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列として指定します。
YLim
— Y 軸の範囲
'{[1,10]}'
(既定値) | [min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列 | cell 配列
Y 軸の範囲。[min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列として指定します。
オブジェクト関数
sigmaplot | 追加のプロット カスタマイズ オプションを使用して周波数応答の特異値をプロットする |
例
プロット ハンドルを使用したシグマ プロットのカスタマイズ
たとえば、プロット ハンドルを使用して周波数単位を Hz に変更し、グリッドをオンにします。
5 つの状態をもつランダムな状態空間モデルを生成し、プロット ハンドル h
をもつシグマ プロットを作成します。
rng("default")
sys = rss(5);
h = sigmaplot(sys);
単位を Hz に変更し、グリッドをオンにします。そのためには、setoptions
を使用してプロット ハンドル h
のプロパティを編集します。
setoptions(h,'FreqUnits','Hz','Grid','on');
setoptions
を呼び出すと、シグマ プロットは自動的に更新されます。
または、sigmaoptions
コマンドを使用して、必要なプロット オプションを指定することもできます。最初に、ツールボックス基本設定に基づいてオプション セットを作成します。
p = sigmaoptions('cstprefs');
周波数単位を Hz に設定してグリッドを有効にすることで、オプション セットのプロパティを変更します。
p.FreqUnits = 'Hz'; p.Grid = 'on'; sigmaplot(sys,p);
同じオプション セットを使用して、同じカスタマイズを使用する複数のシグマ プロットを作成できます。独自のツールボックス基本設定によっては、得られるプロットはこのプロットの外観と異なる場合があります。明示的に設定したプロパティ (この例では、Grid
および FreqUnits
) のみが、ツールボックス基本設定をオーバーライドします。
基本設定から独立したカスタムのシグマ プロット設定
この例では、タイトルに 15 ポイントの赤いテキストを使用するシグマ プロットを作成します。このプロットは、それを生成する MATLAB セッションの基本設定にかかわらず、外観が同じになります。
最初に、sigmaoptions
を使用して既定のオプション セットを作成します。
plotoptions = sigmaoptions;
次に、オプション セット plotoptions
の必要なプロパティを変更します。
plotoptions.Title.FontSize = 15; plotoptions.Title.Color = [1 0 0]; plotoptions.FreqUnits = 'Hz'; plotoptions.Grid = 'on';
次に、オプション セット plotoptions
を使用してシグマ プロットを作成します。
h = sigmaplot(tf(1,[1,1]),plotoptions);
plotoptions
は固定のオプション セットで開始されるため、プロットの結果は MATLAB セッションのツールボックス基本設定とは独立したものになります。
伝達関数のカスタマイズされたシグマ プロット
この例では、次の連続時間 SISO 動的システムのシグマ プロットを作成します。次に、グリッドをオンにして、プロットの名前を変更し、周波数スケールを変更します。
伝達関数 sys
を作成します。
sys = tf([1 0.1 7.5],[1 0.12 9 0 0]);
次に、sigmaoptions
を使用してオプション セットを作成し、必要なプロット プロパティを変更します。
plotoptions = sigmaoptions; plotoptions.Grid = 'on'; plotoptions.FreqScale = 'linear'; plotoptions.Title.String = 'Singular Value Plot of Transfer Function';
カスタムのオプション セット plotoptions
を使用してシグマ プロットを作成します。
h = sigmaplot(sys,plotoptions);
sigmaplot
はシステム ダイナミクスに基づいてプロット範囲を自動的に選択します。
同定されたパラメトリック モデルおよびノンパラメトリック モデルの特異値プロット
この例では、入力/出力データから同定されたパラメトリック モデルの周波数に対する SV を、同じデータを使用して同定されたノンパラメトリック モデルと比較します。データに基づいて、パラメトリック モデルとノンパラメトリック モデルを同定します。
データを読み込み、tfest
および spa
をそれぞれ使用してパラメトリック モデルとノンパラメトリック モデルを作成します。
load iddata2 z2; w = linspace(0,10*pi,128); sys_np = spa(z2,[],w); sys_p = tfest(z2,2);
spa
と tfest
には System Identification Toolbox™ ソフトウェアが必要です。モデル sys_np
はノンパラメトリックと同定されたモデルで、sys_p
はパラメトリックと同定されたモデルです。
グリッドをオンにするオプション セットを作成します。次に、このオプション セットを使用して両方のシステムを含むシグマ プロットを作成します。
plotoptions = sigmaoptions; plotoptions.Grid = 'on'; h = sigmaplot(sys_p,'b--',sys_np,'r--',w,plotoptions); legend('Parametric Model','Non-Parametric model');
変更された MIMO システムの特異値プロット
次の 2 つの入力、2 つの出力の動的システムについて考えます。
H(s) および I + H(s) の特異値応答をプロットします。プロット オプション セットを使用して適切なタイトルを設定します。
H = [0, tf([3 0],[1 1 10]) ; tf([1 1],[1 5]), tf(2,[1 6])]; opts1 = sigmaoptions; opts1.Grid = 'on'; opts1.Title.String = 'Singular Value Plot of H(s)'; h1 = sigmaplot(H,opts1);
入力 2 を使用してタイプ I + H(s) の変更された SV をプロットします。
opts2 = sigmaoptions; opts2.Grid = 'on'; opts2.Title.String = 'Singular Value Plot of I+H(s)'; h2 = sigmaplot(H,[],2,opts2);
バージョン履歴
R2008a で導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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