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realp

調整可能な実数パラメーター

説明

realp は、スカラー値または行列値にすることができる調整可能な実数パラメーターです。

作成

説明

p = realp(paramname,initvalue) は、paramname で指定される名前と初期値 initvalue を指定して調整可能な実数値のパラメーターを作成します。調整可能な実数パラメーターはスカラー値または行列値にできます。

入力引数

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realp パラメーター p の名前。'a' または 'zeta' などの文字ベクトルとして指定します。この入力引数は、pName プロパティの値を設定します。

データ型: char

パラメーター p の初期数値。initvalue は実数のスカラー値または 2 次元行列にできます。

データ型: scalar

出力引数

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realp パラメーター オブジェクト。

データ型: char

プロパティ

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realp パラメーター オブジェクトの名前。文字ベクトルとして格納されます。Name の値は、paramname 入力引数によって realp に設定され、変更できません。

データ型: char

Value は実数のスカラー値または 2 次元行列にできます。初期値は initvalue 入力引数によって設定されます。Value の次元は realp オブジェクトの作成時には固定です。

データ型: scalar

Minimum プロパティの次元は Value プロパティの次元と一致しています。

行列値のパラメーターの場合、個別の要素の下限の指定にはインデックスを使用します。

 p = realp('K',eye(2));
 p.Minimum([1 4]) = -5;

すべての行列要素に同じ下限を設定するにはスカラー拡張を使用します。

p.Minimum = -5;

データ型: scalar

パラメーター値の上限。Maximum プロパティの次元は Value プロパティの次元と一致しています。

行列値のパラメーターの場合、個別の要素の上限の指定にはインデックスを使用します。

 p = realp('K',eye(2));
 p.Maximum([1 4]) = 5;

すべての行列要素に同じ上限を設定するにはスカラー拡張を使用します。

p.Maximum = 5;

データ型: scalar

ブール値。調整可能なパラメーターの場合は 1 (true)、固定パラメーターの場合は 0 (false) として指定します。

Free プロパティの次元は Value プロパティの次元と一致しています。

データ型: logical

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この例では、1 つの調整可能なパラメーター a をもつローパス フィルターを作成します。

F=as+a

tunableTF ブロックの分子と分母の係数が独立しているため、tunableTF を使用して F を表すことはできません。代わりに、調整可能な実数パラメーター オブジェクト realp を使って F を構成します。

初期値 10 の実数の調整可能なパラメーターを作成します。

a = realp('a',10)
a = 
       Name: 'a'
      Value: 10
    Minimum: -Inf
    Maximum: Inf
       Free: 1

Real scalar parameter.

調整可能なローパス フィルター F を作成するには、tf を使用します。

numerator = a;
denominator = [1,a];
F = tf(numerator,denominator)
Generalized continuous-time state-space model with 1 outputs, 1 inputs, 1 states, and the following blocks:
  a: Scalar parameter, 2 occurrences.

Type "ss(F)" to see the current value and "F.Blocks" to interact with the blocks.

F は、Blocks プロパティに調整可能なパラメーター a をもつ genss オブジェクトです。F を他の調整可能なモデルまたは数値モデルと接続して、より複雑な制御システムのモデルを作成できます。例については、調整可能なコンポーネントを含む制御システムを参照してください。

調整可能な対角要素と 0 に固定された非対角要素を使用して行列を作成します。

初期値が単位行列であるパラメトリック行列を作成します。

p = realp('P',eye(2));

p は 2 行 2 列のパラメトリック行列です。初期値が単位行列なので、非対角初期値はゼロです。

Free プロパティを false に設定することで、非対角要素の値を固定します。

p.Free(1,2) = false;
p.Free(2,1) = false;

ヒント

  • 算術演算子 (+-*/\、および ^) を使用して realp オブジェクトを有理式または行列式に組み合わせます。その結果の式を、tfzpkss などのモデル作成関数に使用して、調整可能なモデルを作成できます。調整可能なモデルの詳細については、『Control System Toolbox™ ユーザー ガイド』の調整可能な係数をもつモデルを参照してください。

バージョン履歴

R2011a で導入