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nyquistoptions
ナイキスト線図オプションのリストを作成する
説明
NyquistPlotOptions
コマンドを使用して、nyquistoptions
オブジェクトを作成し、ナイキスト線図の外観をカスタマイズします。また、このコマンドを使用して、ナイキスト線図を作成する MATLAB® セッションの [プロット基本設定] の設定をオーバーライドすることもできます。
作成
説明
は、plotoptions
= nyquistoptionsnyquistplot
コマンドで使用するプロット オプションの既定のセットを返します。これらのオプションを使用して、コマンド ラインからナイキスト線図の外観をカスタマイズすることができます。この構文は、スクリプトを実行する MATLAB セッションの基本設定にかかわらず同じ外観のプロットを生成するスクリプトを記述する場合に有用です。
は、[Control System Toolbox™ および System Identification Toolbox™ の基本設定] エディターで選択したオプションでプロット オプションを初期化します。エディターの詳細については、ツールボックス基本設定を参照してください。プロット オプションを少しだけ変更し、その他は既定の基本設定を使用する場合、この構文が有用です。この構文を使用するスクリプトは、異なる基本設定のセッションで実行すると、異なる結果が生じる場合があります。plotoptions
= nyquistoptions('cstprefs')
プロパティ
FreqUnits
— 周波数の単位
'rad/s
' (既定値)
周波数単位。以下のいずれかの値として指定。
'Hz'
'rad/s'
'rpm'
'kHz'
'MHz'
'GHz'
'rad/nanosecond'
'rad/microsecond'
'rad/millisecond'
'rad/minute'
'rad/hour'
'rad/day'
'rad/week'
'rad/month'
'rad/year'
'cycles/nanosecond'
'cycles/microsecond'
'cycles/millisecond'
'cycles/hour'
'cycles/day'
'cycles/week'
'cycles/month'
'cycles/year'
MagUnits
— 振幅単位
'dB
' (既定値) | 'abs
'
振幅単位。'dB
' または絶対値 'abs
' として指定します。
PhaseUnits
— 位相単位
'deg
' (既定値) | 'rad
'
位相単位。それぞれ度またはラジアンに変更する 'deg
' または 'rad
' として指定します。
ShowFullContour
— 負の周波数に対する応答の表示の切り替え
'on
' (既定値) | 'off
'
負の周波数に対する応答の表示の切り替え。'on
' または 'off
' として指定します。
ConfidenceRegionNumberSD
— 信頼領域をプロットするために使用する標準偏差の数
1
(既定値) | スカラー
信頼領域をプロットするために使用する標準偏差の数。スカラーとして指定します。これは、同定されたモデルにのみ適用できます。
ConfidenceRegionDisplaySpacing
— 信頼楕円の周波数間隔
5
(既定値) | スカラー
信頼領域をプロットするために使用する信頼楕円の周波数間隔。スカラーとして指定します。これは、同定されたモデルにのみ適用できます。既定値は 5
です。これは信頼楕円が 5 番目の周波数サンプルごとに表示されることを意味します。
IOGrouping
— 入出力ペアのグループ化
'none
' (既定値) | 'inputs
' | 'outputs
' | 'all
'
入出力 (I/O) ペアのグループ化。次のいずれかとして指定します。
'
none
' — 入出力のグループ化は行われません。'
inputs
' — 入力のみをグループ化します。'
outputs
' — 出力のみをグループ化します。'
all
' — すべての I/O ペアをグループ化します。
InputLabels
— 入力ラベルのスタイル
構造体 (既定値)
入力ラベルのスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0.4,0.4,0.4]
を含む濃いグレーです。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
OutputLabels
— 出力ラベルのスタイル
構造体 (既定値)
出力ラベルのスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0.4,0.4,0.4]
を含む濃いグレーです。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
InputVisible
— 入力の表示の切り替え
{'on'}
(既定値) | {'off'}
| cell 配列
入力の表示の切り替え。{'on'}
、{'off'}
または複数の要素をもつ cell 配列として指定します。
OutputVisible
— 出力の表示の切り替え
{'on'}
(既定値) | {'off'}
| cell 配列
出力の表示の切り替え。{'on'}
、{'off'}
または複数の要素をもつ cell 配列として指定します。
Title
— タイトルのテキストとスタイル
構造体 (既定値)
タイトルのテキストとスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
String
— ラベル テキスト。文字ベクトルとして指定します。既定では、プロットは 'ナイキスト線図' というタイトルになります。FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
XLabel
— X 軸のラベル テキストとスタイル
構造体 (既定値)
X 軸のラベル テキストとスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
String
— ラベル テキスト。文字ベクトルとして指定します。既定では、軸のタイトルは '実軸' です。FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
YLabel
— Y 軸のラベル テキストとスタイル
構造体 (既定値)
Y 軸のラベル テキストとスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定します。
String
— ラベル テキスト。文字ベクトルの cell 配列として指定します。既定では、軸のタイトルは '虚軸' です。FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。Interpreter
— テキスト インタープリター。次の値のいずれかとして指定します。'
tex
' — TeX マークアップのサブセットを使用して文字を解釈します。これは、Interpreter
の既定値です。'
latex
' — LaTeX マークアップを使用して文字を解釈します。'
none
' — リテラル文字を表示します。
TickLabel
— 目盛りラベルのスタイル
構造体 (既定値)
目盛りラベルのスタイル。次のフィールドをもつ構造体として指定。
FontSize
— フォント サイズ。0 より大きいスカラー値としてポイント単位で指定します。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。1 ポイントは1/72
インチです。FontWeight
— 文字の太さ。'Normal
' または 'bold
' として指定します。MATLAB は、FontWeight
プロパティを使用して、システムで利用できるフォントから 1 つのフォントを選択します。すべてのフォントに太字があるとは限りません。そのため、太字フォントを指定しても標準フォントの太さと変わらない場合があります。FontAngle
— 文字の傾斜。'Normal
' または 'italic
' として指定します。すべてのフォントに両方のフォント スタイルがあるとは限りません。そのため、イタリック フォントでも標準フォントと見た目が変わらない場合があります。Color
— テキストの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分[0,0,0]
で指定された黒です。
Grid
— グリッド表示の切り替え
'off
' (既定値) | 'on
'
プロットでのグリッド表示の切り替え。'off
' または 'on
' として指定します。
GridColor
— グリッド ラインの色
[0.15,0.15,0.15]
(既定値) | RGB 3 成分
グリッド ラインの色。RGB 3 成分として指定します。既定の色は、RGB 3 成分 [0.15,0.15,0.15]
で指定された薄いグレーです。
XLimMode
— X 軸の範囲の選択モード
'auto
' (既定値) | 'manual
' | cell 配列
X 軸の範囲の選択モード。次のいずれかの値として指定します。
'
auto
' — 自動範囲選択を有効にします。プロットされたデータの全範囲に基づきます。'
manual
' — 軸の範囲を手動で指定します。軸の範囲を指定するには、XLim
プロパティを設定します。
YLimMode
— Y 軸の範囲の選択モード
'auto
' (既定値) | 'manual
' | cell 配列
Y 軸の範囲の選択モード。次のいずれかの値として指定します。
'
auto
' — 自動範囲選択を有効にします。プロットされたデータの全範囲に基づきます。'
manual
' — 軸の範囲を手動で指定します。軸の範囲を指定するには、YLim
プロパティを設定します。
XLim
— X 軸の範囲
'{[1,10]}'
(既定値) | [min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列 | cell 配列
X 軸の範囲。[min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列として指定します。
YLim
— Y 軸の範囲
'{[1,10]}'
(既定値) | [min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列 | cell 配列
Y 軸の範囲。[min,max]
形式の 2 要素ベクトルの cell 配列として指定します。
オブジェクト関数
nyquistplot | 追加のプロット カスタマイズ オプションをもつナイキスト線図 |
例
プロット ハンドルを使用したナイキスト線図のカスタマイズ
この例では、プロット ハンドルを使用して位相単位をラジアンに変更し、グリッドをオンにします。
5 つの状態をもつランダムな状態空間モデルを生成し、プロット ハンドル h
をもつナイキスト線図を作成します。
rng("default")
sys = rss(5);
h = nyquistplot(sys);
位相単位をラジアンに変更して、グリッドをオンにします。そのためには、setoptions
を使用してプロット ハンドル h
のプロパティを編集します。
setoptions(h,'PhaseUnits','rad','Grid','on');
setoptions
を呼び出すと、ナイキスト線図は自動的に更新されます。
または、nyquistoptions
コマンドを使用して、必要なプロット オプションを指定することもできます。最初に、ツールボックス基本設定に基づいてオプション セットを作成します。
plotoptions = nyquistoptions('cstprefs');
位相単位をラジアンに設定してグリッドを有効にすることで、オプション セットのプロパティを変更します。
plotoptions.PhaseUnits = 'rad'; plotoptions.Grid = 'on'; nyquistplot(sys,plotoptions);
同じオプション セットを使用して、同じカスタマイズを使用する複数のナイキスト線図を作成できます。独自のツールボックス基本設定によっては、得られるプロットはこのプロットの外観と異なる場合があります。明示的に設定したプロパティ (この例では、PhaseUnits
および Grid
) のみが、ツールボックス基本設定をオーバーライドします。
選択した点に信頼領域を表示する同定されたモデルのナイキスト線図
次数 2 および 6 の同定された状態空間モデルの周波数応答と 50 番目の周波数サンプルごとに表示される 1-std
の標準偏差信頼領域を比較します。
同定されたモデル データを読み込み、n4sid
を使用して状態空間モデルを推定します。次に、ナイキスト線図をプロットします。
load iddata1
sys1 = n4sid(z1,2);
sys2 = n4sid(z1,6);
w = linspace(10,10*pi,256);
h = nyquistplot(sys1,sys2,w);
両方のモデルは、データを約 76%近似します。しかし sys2
では、プロットに示されるように、周波数応答の不確かさが特にナイキスト周波数近くで高くなります。このことを確認するには、ナイキスト応答が表示されている点のサブセットに信頼領域を表示します。
setoptions(h,'ConfidenceRegionDisplaySpacing',50,... 'ShowFullContour','off');
信頼領域の表示を有効にするには、プロットを右クリックして [特性]、[信頼領域] を選択します。
特定のカスタマイズが行われたナイキスト線図
この例では、3 つの入力、3 つの出力および 3 つの状態をもつ MIMO 状態空間モデルについて考えます。ナイキスト線図を作成し、等高線の一部のみを表示して、グリッドをオンにします。
MIMO 状態空間モデル sys_mimo
を作成します。
J = [8 -3 -3; -3 8 -3; -3 -3 8]; F = 0.2*eye(3); A = -J\F; B = inv(J); C = eye(3); D = 0; sys_mimo = ss(A,B,C,D); size(sys_mimo)
State-space model with 3 outputs, 3 inputs, and 3 states.
プロット ハンドル h
を使ってナイキスト線図を作成し、利用可能なオプションのリストに対して getoptions
を使用します。
h = nyquistplot(sys_mimo);
p = getoptions(h)
p = FreqUnits: 'rad/s' MagUnits: 'dB' PhaseUnits: 'deg' ShowFullContour: 'on' ConfidenceRegionNumberSD: 1 ConfidenceRegionDisplaySpacing: 5 IOGrouping: 'none' InputLabels: [1x1 struct] OutputLabels: [1x1 struct] InputVisible: {3x1 cell} OutputVisible: {3x1 cell} Title: [1x1 struct] XLabel: [1x1 struct] YLabel: [1x1 struct] TickLabel: [1x1 struct] Grid: 'off' GridColor: [0.1500 0.1500 0.1500] XLim: {3x1 cell} YLim: {3x1 cell} XLimMode: {3x1 cell} YLimMode: {3x1 cell}
setoptions
を使用して必要なカスタマイズでプロットを更新します。
setoptions(h,'ShowFullContour','off','Grid','on');
setoptions
を呼び出すと、ナイキスト線図は自動的に更新されます。MIMO モデルの場合、nyquistplot
はナイキスト線図の配列を生成し、各プロットは 1 組の I/O の周波数応答を表示します。
バージョン履歴
R2011a で導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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