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gramOptions

gram コマンドのオプション

説明

opt = gramOptions は、gram の既定のオプションをもつオプション セットを返します。

opt = gramOptions(Name,Value) は、1 つ以上の Name,Value のペア引数により指定されるオプションをもつオプション セットを返します。

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次の状態空間モデルの可制御グラミアンを計算します。最大のエネルギーを含む周波数範囲に計算を絞り込みます。

sys = ss([-.1 -1;1 0],[1;0],[0 1],0);

このモデルは 1 rad/s でピークに達します。gramOptions を使用して、その周波数の周囲に範囲を指定します。

opt = gramOptions('FreqIntervals',[0.8 1.2]);
gc = gram(sys,'c',opt)
gc = 2×2

    4.2132   -0.0000
   -0.0000    4.2433

入力引数

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名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。Name は引数名、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に表示されなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、名前と値をそれぞれコンマを使って区切り、Name を引用符で囲みます。

例: 'FreqIntervals',[0.8 1.2]

周波数を制限した可制御グラミアンと可観測グラミアンを計算するための周波数範囲。2 列の行列として指定します。各行は周波数範囲 [fmin fmax] を指定します。ここで、fmin および fmax は非負の周波数であり、モデルの周波数単位で表されます。以下に例を示します。

  • モデルの周波数単位を rad/s と仮定して、計算の範囲を 3 ~ 15 rad/s に制限するには、FreqIntervals[3 15] に設定します。

  • 計算を 2 つの周波数範囲 (3 ~ 15 rad/s と 40 ~ 60 rad/s) に制限するには、[3 15; 40 60] を使用します。

  • カットオフ周波数 fcut より低いすべての周波数を指定するには、[0 fcut] を使用します。

  • カットオフを超えるすべての周波数を指定するには、連続時間では [fcut Inf]、離散時間では [fcut pi/Ts] を使用します。ここで、Ts はモデルのサンプル時間を表します。

既定値 [] では周波数制限が適用されません。この既定値は、連続時間の [0 Inf] または離散時間の [0 pi/Ts] と等価です。ただし、[] 以外の TimeIntervals 値を指定する場合、この制限によって FreqIntervals = [] がオーバーライドされます。TimeIntervals 値と FreqIntervals 値の両方を指定する場合、計算ではこれらの間隔の和集合が使用されます。

時間を制限した可制御グラミアンと可観測グラミアンを計算するための時間間隔。2 列の行列として指定します。各行は時間間隔 [tmin tmax] を指定します。ここで、tmin および tmax は非負の時間であり、モデルの時間単位で表されます。以下に例を示します。

  • モデルの時間単位を秒と仮定して、計算の範囲を 3 ~ 15 秒に制限するには、TimeIntervals[3 15] に設定します。

  • 計算を 2 つの時間間隔 (3 ~ 15 秒と 40 ~ 60 秒) に制限するには、[3 15; 40 60] を使用します。

  • ゼロから最大でカットオフ時間 tcut までのすべての時間を指定するには、[0 tcut] を使用します。カットオフ後のすべての時間を指定するには、[tcut Inf] を使用します。

既定値 [] では時間制限が適用されません。この既定値は [0 Inf] と等価です。ただし、[] 以外の FreqIntervals 値を指定する場合、この制限によって Timeintervals = [] がオーバーライドされます。TimeIntervals 値と FreqIntervals 値の両方を指定する場合、計算ではこれらの間隔の和集合が使用されます。

出力引数

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gramOptions オプション セットとして返される、gram のオプション。時間または周波数を制限したグラミアンを計算するには、optgram の最後の引数として使用します。

バージョン履歴

R2016a で導入

参考

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