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dss

記述子状態空間モデルを作成する

構文

sys = dss(A,B,C,D,E)
sys = dss(A,B,C,D,E,Ts)
sys = dss(A,B,C,D,E,ltisys)

説明

sys = dss(A,B,C,D,E) は、以下の連続時間記述子状態空間モデルを作成します。

Edxdt=Ax+Buy=Cx+Du

出力 sys は、モデル データを格納する SS モデルです (状態空間モデルを参照)。ss が同じ型のオブジェクトを作成することに注意してください。行列 D = 0 の場合には、d をスカラー 0 (ゼロ) に設定するだけです。

sys = dss(A,B,C,D,E,Ts) は、次の離散時間記述子モデルを作成します。

Ex[n+1]=Ax[n]+Bu[n]y[n]=Cx[n]+Du[n]

サンプル時間は Ts (秒単位) です。

sys = dss(A,B,C,D,E,ltisys) は、プロパティを備えた記述子モデルを作成します。このプロパティは、LTI モデル ltisys から継承したものです (サンプル時間も含む)。

これまで説明したどの構文にも、次のプロパティ名/プロパティ値の組み合わせを続けることができます。

'Property',Value

各組み合わせは、入力名やモデル履歴についての注釈など、モデルの特定の LTI プロパティを指定します。詳細は、「set」と下の例を参照してください。

コマンド

sys = dss(1,2,3,4,5,'inputdelay',0.1,'inputname','voltage',...
                                            'notes','Just an example');

は、次のモデルを作成します。

5x˙=x+2uy=3x+4u

これには、0.1 秒の入力遅延があります。入力には 'voltage' というラベルが付けられます。また、例にすぎないことを示す注釈が付けられます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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