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群遅延

commfilt2 ライブラリ内のレイズド コサイン フィルター ブロックは、ピーク応答を遅延することで実現可能なフィルターを実装します。フィルターの "群遅延" として知られるこの遅延は、フィルターの初期応答とそのピーク応答間の時間の長さです。このライブラリのフィルター ブロックの [Filter span in symbols] パラメーターの値は、シンボルの群遅延の 2 倍です。

たとえば、次の図にインパルス応答を示したルート レイズド コサイン フィルターは、フィルター ブロックで [Filter span in symbols] パラメーター 8 を使用します。図では、初期のインパルス応答の値は小さく、ピーク インパルス応答は 4 番目のシンボルで発生しています。

シミュレーションでの遅延の影響

フィルター ブロックの群遅延はモデルのその他の部分にも影響します。たとえば、Filtering ページに示されている図で "Symbols In" および "Symbols Out" とマークされたシンボル ストリームをエラー レートのプロットまたは計算によって比較するとします。正確に対応しているシンボルを比較するには、次の方法のいずれかを使用してください。

  • Delay ブロックを使用して、Symbols In 信号を遅らせることでそれを Symbols Out 信号と整列させます。[Delay] パラメーターをフィルターの群遅延と同じ値 (モデルでルート レイズド コサイン フィルター ブロックのペアを使用する場合は、両方の値の合計) に設定します。次の図は、この使用方法を示しています。

  • Find Delayブロックを使用して、2 つの信号間の遅延を探して、Delay ブロックを使用してその遅延を追加します。

  • Error Rate Calculation ブロックを使用して 2 つの信号を比較する場合は、[Receive delay] パラメーターの値を遅延の値 (モデルでルート レイズド コサイン フィルター ブロックのペアを使用する場合は、両方の値の合計) で増大します。[Receive delay] パラメーターには、モデルの内容によりその他の遅延が含まれる場合があります。

モデルの遅延を管理する方法は、遅延を参照してください。