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I/Q Imbalance

複素信号への I/Q 不均衡の適用

  • I/Q Imbalance block

ライブラリ:
Communications Toolbox / RF Impairments and Components

説明

I/Q Imbalance ブロックは同相不平衡および直交不平衡を複素信号に適用します。このブロックは振幅の不均衡、位相の不均衡、DC オフセットを同相信号成分と直交信号成分に適用します。詳細については、I/Q 不均衡の実装アルゴリズムを参照してください。

端子

入力

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複素信号。スカラーまたはベクトルとして指定します。

データ型: double | single
複素数のサポート: あり

出力

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出力信号。スカラーまたはベクトルとして返されます。この出力は入力信号と同じ次元およびデータ型になります。

パラメーター

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I/Q 振幅の不均衡 (信号強度のデシベル単位)。スカラーとして指定します。詳細については、アルゴリズムを参照してください。

I/Q 振幅の不均衡 (度単位)。スカラーとして指定します。

同相成分 DC オフセット。スカラーとして指定します。

直交成分 DC オフセット。スカラーとして指定します。

ブロックの特性

データ型

double | single

多次元信号

なし

可変サイズの信号

なし

詳細

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アルゴリズム

I/Q 振幅の不均衡、I/Q 位相の不均衡、DC オフセットの劣化要因について、次の節で順番に説明します。

  1. I/Q 振幅の不均衡 Ia の場合、劣化要因は入力信号 xr+ jxi に適用され、y AmplitudeImbalance は中間出力です。

    y AmplitudeImbalance y rAmplitudeImbalance + jyiAmplitudeImbalance

    y AmplitudeImbalance = (10(0.5Ia/20)xr)+j(10(0.5Ia/20)xi)

  2. I/Q 位相の不均衡 Ip の場合、劣化要因は y AmplitudeImbalance に適用され、yPhaseImbalance は中間出力です。

    yPhaseImbalance yrPhaseImbalance + jyiPhaseImbalance

    yPhaseImbalance =(e(j(0.5πIp180))yrAmplitudeImbalance)+(e(j(π2+0.5πIp180))yrAmplitudeImbalance)

  3. DC オフセット IDC と QDC の場合、劣化要因は y PhaseImbalance に適用され、y は最終的な出力です。

    y = (yrPhaseImbalance + IDC) + j(yiPhaseImbalance + QDC)

これらの計算の変数は次のリストで定義されています。

  • I a は I/Q 振幅の不均衡 です。

  • Ip はI/Q 位相の不均衡です。

  • IDC は同相 DC オフセットです。

  • QDC は直交 DC オフセットです。

  • x は複素入力信号であり、xr + jxi で求められます。

    • xr と xi はそれぞれ x の実数部と虚数部です。

  • y は複素出力信号であり、yr + jyi で求められます。

    • yr と yi はそれぞれ y の実数部と虚数部です。

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入